舞妓さんへの道

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はじめの一歩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私も舞妓さんになりたい!」と夢見る女の子はたくさんいるはず…。

 

一瞬の思い出を作り、また、日常生活へと戻っていく、最近の変身舞妓ブームをみてもわかりますよね。しかし、実際に置屋の門を叩く子達の気合は違います。それでも、ある置屋のおかあさんは話します。「最近は、テレビのおかげで舞妓になるための修行は厳しい世界と知って来はる子が多いどすね。

 

ほんでも、舞妓さんになるまでに半分ぐらいの子はやめてしまはります」と。舞妓さんを目指す子だけが大変なわけではありません。今まで育ててきたお父さん、お母さんにとっても、どんなに遠くの国に留学させるよりも、お嫁へやるよりも…娘を手離す覚悟がいるのです。

 

置屋にお世話になるその日から、置屋のおかあさんがお母さんになるのですから。花街で行き交う本物の舞妓さんを見かけたなら思い出して下さい。清水の舞台から飛び降りる以上の勇気と根性と忍耐力を持っている娘さんであることを…。

 

仕込みさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花街によって期間に違いはありますが、おおよそ半年から一年をかけて置屋さんでの生活を通して、舞妓さんになるための修行が始まります。

 

「仕込さん」と呼ばれ、髪の毛の短い子は伸ばしはじめ、長い子は、後ろで一つにくくりネットでおだんご頭に。服装は、動きやすいようにGパンにTシャツといった感じが基本のいでたちでしょうか…。最初から舞のおけいこをさせてもらうわけではありません。

 

お家のお掃除・お手伝いから始まり、お姉さん方のお世話など、朝から晩まで息つく暇もありません。そして、京都弁を話せるようにならなくてはいけないのです。京都弁と地元の言葉を対比させた単語カードを作ったり、同じ言葉でのいろんな意味を覚えたりと涙ぐましい努力が始まるのです。

 

そして、何よりも覚えなくてはいけない大切なことは、おかあさんやお姉さんの言わはることに、「はい!」と答える姿勢です。目上の人の意見を素直に受け入れる、自分の意見を主張できる世界ではないことを日々、学んでゆくのです…。

 

見習いさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お店出しの日取りが決まれば、およそ一か月の間、見習いさんとして、各置屋さんがお願いするお茶屋で、様々なことを覚えていきます。実際に白塗りをさせてもらい、お衣装を着せてもらい毎日見習い茶屋に通うのですが、一つ、舞妓さんとの大きな違いがあるのです。

 

だらりの帯の半分の長さの「半だら」の帯をしめるのです。今までは、お家のお姉さんしか知らなかった仕込さんも、この期間に、その街のいろんなお姉さんやお茶屋のお母さん、仲居さん達に名前を覚えてもらいながら、お座敷の雰囲気を学んでゆくのです。

 

そして、実際にお客様の前に出るのですから、接客についてもお姉さん方の様子をみて…先生で喩えると教育実習期間のようなものです。ある舞妓さんに話を聞くと、「毎晩が緊張の連続で、結った髪で寝る高枕も慣れずに寝不足で。失敗も多く、怒られてばっかりで、舞妓さんになるのは無理かも…とはじめの半月ぐらいは毎晩泣いてました(笑)」と。

 

お茶屋さんののれんをくぐる半だら帯の見習いさんを見かけたら、「舞妓さんまであと少し…頑張って!」とそっと胸の中で応援旗を振ってあげてくださいね。

 

お店出し (※ お見世出し とも書く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよだらりの帯をしめれる日がやってきました。舞妓としてデビューする日のことです。

 

「だいかん」といわれる置屋さんで代々受け継がれてきた鼈甲の大きな簪をつけさせてもらい、銀色に光る短冊状の簪を、この日ばかりは左右両側につけ、黒紋付に三本の襟足、お店出しの時にしか付けることのない「みおくり」といわれる金銀のはねを髷の後ろに一対つけさせてもらうんです。

 

そしてそれぞれの花街のお師匠さんをはじめ、お茶屋さんに挨拶回りがはじまります。男衆さん、ひいてもらうお姉さん、お世話役の方と…
当日に付き添ってまわってもらう人は、花街によって違います。

 

置屋さんには、所狭しとお祝いの大きな目録といわれる宝船や鯛など縁起物のかかれた紅白の紙が貼られています。その前で、おかあさんの送り出す火打ち石で挨拶回りの出発です。そしてこの日は、ひいてもらうお姉さん芸妓、大きなお姉さん芸妓、お姉さん舞妓さん達と、固めの盃をかわす日でもあるのです。

 

それは、お姉さんの筋の一員として認めてもらう大切な儀式です。置屋さんの門を叩いた日からの待ちに待った自分の舞妓さん姿…それは、はじまりでもあるのです。



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