月刊・京の舞妓さん 9月号【1】

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9月の舞妓さん

梅やえさん千両ヶ辻茶会

なんとも美しい所作…。お茶会での梅やえさん

 

9月の五花街には、秋の夜長に似てどこかゆったりとした時間が流れています。4月の“北野を
どり”、“都をどり”に“京おどり”。 5月の“鴨川をどり”、6月の“都の賑い”、7月の“花傘巡行”、
そして8月の“八朔”…。

 

怒涛のような多忙さで一年の約半分を駆け抜けてきた舞妓さんですが、9月の花街では特に
大きな行事がないため、傍からみるとちょっとここらで休憩どきなのかなあとも思ってしまいがち。

 

しかし実はこの時期、言うなれば、嵐の前の静けさなのです。舞妓さんたちはみな、10月に各
花街で開催される“秋のおどり”のお稽古に 大忙しの毎日を過ごされているのですね。先日、
上七軒舞妓の梅やえさんはこんな風におっしゃっていました。

 

『舞のお稽古どすか?時期によってまちまちどすけど、忙しいときは
     外がまだ薄暗い時分にタクシーに乗って、先生のところに向かうこともあるんどす』

 

早朝ならぬ夜明け前から舞のお稽古…というのですから、いやはや驚きです。しかも午後には
通常どおり、お座敷に上がる支度をされて、夕方から夜中まではお仕事…。暑さもようやく和ら
いだ初秋も、月や星を賞でるお暇(おいとま)もなく、舞妓さんはひたむきに勤しんでいらっしゃ
るのです。

 

そんな最中、先日22日に行われた千両ヶ辻伝統文化祭。 先の梅やえさんと共に、この10月
2日にお店だしされる梅ちえさんが参加されました。

 

梅やえさんと梅ちえさん

梅ちえさん(左)と梅やえさん。髪に揺れる桔梗のかんざしが神秘的に鮮やか

 

千両ヶ辻は言わずと知れた西陣織の密集地。
「一日に千両の商があった」と江戸時代にいわれたことから、この名で呼ばれるようになった
といわれています。今年で10回めとなるこの祭事では、千両ヶ辻界隈の景観建造物や町家
が一般公開され、 創業270年の老舗や染色作品の紹介、また、ふだん見ることのできない
貴重な古文書なども展示されました。

 

梅やえさんと梅ちえさんが参加されたのは、お祭りのメインイベントのひとつであるお茶会
です。梅やえさんのお衣装は、万華鏡のレンズの向こうを彷彿させるような藍色を基調にし
た色とりどりの単衣袷(ひとえあわせ)に絽(ろ)の帯、艶やかな黒髪には桔梗のかんざし
が飾られています。

  

梅ちえさん2

半だらりの帯が初々しい梅ちえさん。上七軒から舞妓さんがデビューされるのは実に約2年振りのことなのだそう。

 

一方、舞妓さんデビューまであと数日、「見習いさん」の梅ちえさんは、いわゆる“だらりの帯”
の半分の長さの“半だらり”に、若い舞妓さんが結う「割れしのぶ」に出たての舞妓さんのかん
ざしを付けられています。紅を塗るのは下唇だけで、正式にデビューされたあとも一年くらいは
このお化粧をされるのだそうです。

 

初々しいお姿の梅ちえさんをきびしくもどこか温かい眼差しで見守る梅やえさんお姉さん。
10月8日より5日間、上七軒歌舞練場で行われる第63回寿会では、長唄の「菊づくし」で舞
われます。

  

9月の簪(かんざし)

毎月、四季の移ろいを如実に映し出す舞妓さんの簪。
9月(長月)のモチーフは秋の七草のひとつでもある“桔梗”です。

 

まだ夏の名残りを感じるこの時期、紫色を基調にした大小の花びらが涼しげな秋の到来を予感させてくれます。

桔梗のかんざし

簪提供:創業文久二年(1861)和装小物の有名老舗店・幾岡屋

 

今月の花街

9月の舞妓さんイベント参加情報

 

●みやこめっせ

<<京都伝統産業ふれあい館 みやこめっせ地下一階>>

毎週日曜日3回公演(各15分)

1部 14:00~ 
2部 14:30~
3部 15:00~

 

●高瀬川 舟まつり 

<<高瀬川 一之船入付近>>

9月22日(土)10:30~16:00

 

●櫛まつり 

<<安井金比羅宮>>

9月26日(月) 12:30~

※時代風俗行列 出発 14:00頃~

 

みやこめっせ

みやこめっせは舞妓さんに逢える貴重な機会。日曜日に京都を訪れた時はぜひに

櫛まつり

髪は女性の命。古くなって傷んだ櫛やかんざしに感謝の気持ちを込めて供養する『櫛まつり』には、美願のご利益が!

 

 

今月の京都

●1日(土)~2日(日)

1日 六斎念仏踊り一般公開 

嵯峨野六斎念仏保存会(芸能六斎)

2日 女神輿巡行

8時30分~ 出発 
祭典10時~            

<<松尾大社>>



●8日(土)17時~20時頃

御香宮神能 <<御香宮神社>>



●9日(日)10時~

重陽神事と烏相撲 <<上賀茂神社>>



●15日(土)~17日(月・祝) 14時~

観音加持会  <<清水寺>>



●21日(金) 16時~ (雨天時は金剛能楽堂にて開演)

上京薪能      <<白峯神社>>

※一部と二部に分かれ、舞囃子、仕舞、琴、能、狂言などが演じられます。



●21日(金) 9時~15時 

お砂踏み    <<東寺>>



●21日(金)19時~

晴明祭       <<晴明神社>>



●28日(金)~30日(日)

大覚寺 観月の夕べ  <<大覚寺境内、大沢池一帯 >>



●29日(土)~10月7日(日) 

御香宮神幸祭              <<御香宮神社 >>



●30日(日) 

下鴨神社 名劇管絃祭 17:30~21:00

<<下鴨神社>>



●30日(日) 19時頃~ 予定 

祇園社観月祭    <<八坂神社 舞殿>>


御香宮神能

御香宮神能では、境内の能舞台で能・仕舞・狂言が行われる

晴明神社 晴明祭

晴明祭は西陣地区を約五時間かけて巡行するお祭り。今年は総勢500名もの奉仕者が参加した



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Special Thanks to: WALKKYOTO(一部画像提供)http://walkkyoto.exblog.jp/i30/



 




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